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2025.5.25 練習試合 白神少年野球クラブ戦 総括

練習試合 白神少年野球クラブ戦の振り返りです。


結果 4-1●(1試合目)、0-3●(2試合目:アリコのみ5年生以下)


成長点・賞賛点

・今日の試合では、2試合で6安打のみと打撃面で課題が残る中、慶が2塁打2本を含む3打数3安打と打撃好調をアピールしてくれました。慶の打撃が良い理由として、まずは練習の時と同じように自分のタイミングでしっかりと強く打っている点が上げられます。速い球でも遅い球でも、自分の打つポイントまでタイミングを計り、一番力が入る場所で打てるようにしっかりと調整が出来ています。その上で、当てにいったりせずに安定したスイングで思い切り振れていることが、強い打球に繋がっていると思います。また、今日の午前中の練習で見つけたスイングの課題も、監督から教えたことをしっかりと実践してより良くしようとする意識とその姿勢も大変すばらしいと思います。

・1試合目の5回の攻撃で、1アウト3塁の場面で晃琉にヒットエンドランのサインを出しました。高めの球で見逃せばボールかもしれない球でしたが、晃琉は大振りせずにバットをしっかりと上から出して叩き、ライトの右前側にライナーで運ぶ流し打ちでのタイムリーヒットを放ちました。晃琉は右方向に低い打球を打つことが必要と考えたとのことで、高めの球を大振りするとフライになりやすいところを、スッとコンパクトにバットを出してライト側に打球を運ぶ大変すばらしいバッティングが出来たと思います。場面に応じて、何が必要なのかをきちんと意識して打席に立てたのは大きな成長だと思います。


反省点・改善点

・今日の試合では、何度かスクイズを狙われる場面がありました。スクイズされる可能性が高いことを予測し、かなりの前進守備を敷いていたにもかかわらず、ホームでアウトにすることが出来ませんでした。スクイズされる可能性がある時の守備で、少しでも成功させないようにする方法としていくつか話しました。一つは投手が3塁に牽制を入れることです。今日は一度も3塁牽制をしないままスタートされていて、牽制が無いと安心感を与えてしまっていました。次に、ピッチャーが高めのボール球を投げることも効果的です。高めの球はバントするとフライになりやすい球なので、バッターとしてもバントしにくい球になります。ピッチャーが投球動作に入ると、ランナーがスタートしたりバッターがバントの構えをするのでそれでスクイズと判断できます。瞬時に判断して高めに投球できるようにしましょう。最後に内野手の動きを機敏にすることもとても重要です。バントされた場合は最短でバックホームする必要がありますので、とにかくバッターが構えた瞬間に全力で前にダッシュすることと、キャッチャーのどこに投げる(トスする)のが良いかを見ながら捕りに行くなど、捕った次の動きの確認も大事にしましょう。

・守備の際の声が非常に小さく、アウトカウントの確認や、次のプレーの確認などの声掛けが出来ておらず、状況が分からない場面が何度もありました。ベンチから監督やコーチが一つひとつ指示したり教えたりして、初めて気付いたり思い出したりしているような状況が多く、野手同士でそういった声かけや会話をもっとしないと、毎回その場で考えてしまってプレーが遅くなります。声を出すのは「こーい!」ということではなく、仲間同士でのそういった確認を大きな声で行うことです。一人ひとりがその意識を持って試合に臨んで欲しいと思います。


総括

今日の試合では、いつもの主力選手が何人か休んでいたこともあり、日頃はスタメンでの出場機会が少ない選手にとっても、絶好のアピールの機会だったと思います。しかしながら、アピールする気持ちがなかなか出せておらず、もっと積極的になって欲しかったと感じました。

野球の試合は、出場している9人の選手だけで戦うものではなく、ベンチで控えている選手の力があって成り立ちます。それは応援やボールボーイなどの役割ということではなく、スタメンの選手の交代として出場しても、チーム力が落ちない控え選手がいるということです。チャンスの場面では打撃力のある代打の選手が出たり、守備でピンチの時に守備を得意とする選手が守りに就いたり、このランナーで同点といった場面に走塁の得意な選手が代走で出てホームを狙ったり、そういった自分の強みを持った選手が出番に備えて控えているということが強いチームであるためには必要です。

当然、選手全員がスタメンを目指して努力していることは分かりますが、その努力の成果を出す場面が試合です。試合で仲間への指示や声を出さない、次の動きを確認しないで慌てる、というままでは本当に強いチームになるのは困難です。アリコの選手は控え選手でも一人ひとりが自分の武器となる特徴を持っている、と言われるように自分の長所を伸ばして欲しいと思います。そしてそれをもっと試合でアピールして欲しいと思います。

今日の練習試合では、反省点が多かったかと思いますが、言い換えればそれだけ成長できる可能性を秘めているということです。今日反省したことを一つひとつ改善出来れば、もっと結束力のある素晴らしいチームになると思います。

「強い個(個人個人)が、強い組織(チーム)を作る」という言葉がある通り、一人ひとりが実力を上げていくことにより、より大きなパワー(チーム力)にしていきましょう。

5年生は会長杯もすぐに始まりますし、6年生も再来週より子供会大会も始まります。良い試合が出来た時のまとまりを、いつでもコンスタントに出して試合できるように頑張りましょう。


監督 遠藤寛実

<1試合目>

スコアラー 大川母

<2試合目(アリコのみ5年生以下)>

スコアラー 上原母

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